いつも。


だから、私は楽しい毎日を過ごすことが出来ている。


たしかに、受験は失敗しちゃったけど、でも、まあまあいい生活が出来ている。



そうだ!お義母さんに拾われた日から、地味な格好を卒業した。


膝丈スカートは少しだけ短く、メガネもコンタクトに変え、視界を遮るように下ろしていた前髪は短くした。



とても長くなった髪の毛は後ろでポニーテールにした。




お化粧も薄くして、今までの自分をとっぱらった。



今までの家族のことを忘れたかったから。





育ててくれたけど、冷たく接してきた本当の家族より、少しの間だけど一緒にいて全力で愛を注いでくれた今の家族の方を選んだんだ。




でも、食事だけは変わらない。



前の家にいた時、全然食べさせてもらえなかったからか少ない量しか食べられない。






お義母さんはそれを見て、とても悲しそうな顔をする。


でも、私はいつまでも同じまま。




変わることが出来ない、過去に縛られた女だ。
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