裏表王子と甘い恋♥
「ねー、こんどはどうするー?」
「蹴るとかどーお?」
「いいねいいね!!」
「私達の翔先輩に近づいたこと、後悔させてあげるわ!!」

リーダーの子が足を振り上げた。

来るっ…………

けれど、いつまでたっても痛みはこない。

おどおどと目を開けると、そこには見慣れた後ろ姿が。

長ヶ西先輩……!?

まさか、ほんとに来てくれたの?

「大丈夫か。
 迷惑かけんなよ、バカ」

そう、小声で言った。
そっか、王子様だもんね。

「君たち、一人をいじめてるのはダメだ
 よ。
 僕とこの子は付き合ってるんだ。
 彼女のこと、いじめないでね?」

「…っ、あんた!!
 これ以上近づいたらただじゃおかないか
 ら!!」

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