大嫌いだったはずなのに
「実乃梨」
いつも通り仕事をしていたら
同期に話しかけられた
「なぁに?綺華」
声を掛けてきたのは同期の
岸波 綺華 (きしなみ あやか)
「ごめん。今日の食事行けなくなっちゃった」
「もしかして、彼と食事行けることになったの?」
「うん。綺華と約束してたのにごめん」
「いいよ、いいよ。久しぶりに彼と会うんでしょ?楽しんできなよ」
「ごめん。ありがとう。いつかこの埋め合わせするね」