全ての記憶を《写真》に込めて
ストーカーな毎日
「晴くん!」
「な、」
_______________パシャ。
“何”と言おうとして振り返ったところを写真で撮る。
「ねぇ……何やってるの?」
「えへへ、写真撮らせてもらいました!」
「えへへじゃないでしょ、ほら、消して消して」
「うわぁっ」
そう言ってカメラを取られる。
「…………へぇ、結構うまいんじゃない」
「そ、そうかな?ありがとうございます……」
先生にしか見せてないから褒められるのに慣れてない。
「別に俺じゃなくてもいいんじゃないのぉ?」
そう言って、私が撮った晴くんの写真を消さずにカメラを返してくれる。
「私は晴くんが撮りたいんです!」
前笑ってくれた時みたいな顔が見たいから。