全ての記憶を《写真》に込めて
「明日学校があるから、あんたの家に寄ってから学校行くからねぇ」
「う、うん!」
また晴くんの部屋にもどるけど、泊まるとなると緊張する。
友達の家に泊りに行ったこともないし、何をやっていいのかもわからない。
下手にモノを触って壊してしまったら……。
「べ、弁償…… は、晴くん私お金持ってないよ…」
「はぁっ!?何言ってるの」
急におかしなことを言ったからか晴くんは本気で驚いた顔をしていた。
「別にリラックスしてもらってもいいんだけどぉ」
「そ、そうなの?泊まるなんて初めてだから……もの壊さないようにしなくちゃ」
「壊されて困るものなんてないからねぇ」
変に緊張されると俺も緊張するし、とそっぽを向きながら言う晴くん。
「…?」
「〜〜っ!何でもないからさっさと準備するよぉ!」
「え、準備って何するの?」
「夕飯食べてないでしょ」
そういえばそうだった。
「私が作るよ」
お礼として、ね。
あと、前に晴くんにご飯作ってもらったから。
と、伝えるとじゃあお願いする、と返された。
そして、キッチンに案内してもらいある程度のことを説明してもらう。
「よしっ!頑張って作ろう」