全ての記憶を《写真》に込めて
「晴くん、明日朝早く起きるよね?」
「うん、まぁね」
「何時くらいに起きたらいいかな?」
なるべく意識しないように話し続ける。
「何時くらいって言われてもねぇ……」
あんたは準備にどれくらいかかるの、と問い返される。
どのくらいって言われても……。
「時間内に終わらせれるようにするよ」
「それでいいならいいけど……、俺低血圧だから朝に弱いらしいんだよねぇ」
「え、そうなの?」
「自分ではよくわかんないけど、翔に言われたからさ」
そうなんだ。
晴くんは朝パッと起きてからすぐに準備してそうなイメージだったけど…。
_______________ピロリンッ。
「……え、私の?」
「俺そんな音しないし」
「…誰だろう……」
メールを開く。
そこに書いてある文章に、私は目を疑った。