全ての記憶を《写真》に込めて
それから、お風呂を借りた。
ほかの人家のお風呂なんて入ったことなくて、まぁ、はっきり言って緊張した。
なんか、ずっと緊張している気がする。
しかも、ずっと晴くんといて改めて思った。
「晴くん、やっぱり綺麗……」
元モデル、と言わざるを得ない。
顔だけじゃなくて、性格も綺麗。
「私なんかと正反対だなぁ」
ストーカーについても晴くんは心配してくれる。晴くんに被害はないのに。
それだけで嬉しいものだ。
明日、学校終わったらに警察寄るって言ったけど、あまり被害を受けてないのにストーカーと決めつけてしまっていいのだろうか。
「きっと犯人はわからないよ…」
いつも私の家を眺めてる。
じゃあ、私が寝ているときや、入浴中にも眺めているのかもしれない。
それは、とても怖い。
でもそれ以上に怖いのは、海外で働くお父さんとお母さんに迷惑がかかることだ。
「よしっ!頑張ろう!」
これは、きっと自分で解決しなくちゃいけないことだから。