全ての記憶を《写真》に込めて
その日は珍しく、一日中教室にいた。
私が登校するようになってから色々な人が話しかけてくれた。
馴染むのにすごい時間がかかると思っていたけど、周りがみんな暖かい子でよかった。

「彩月〜、テストだよ〜」
そう。次の授業はテストからだった。私は教室に顔を出さなかった分、学校の授業に遅れているけど、基本的なことはできるようにしていた。

「うん、でも私勉強は好きだよ」
「えっ!?まじで!教えてください」
「私に教えられることならいいよ〜」
まぁ、今日受けたテストで茉莉ちゃんは追試になってしまったけど、これからはテスト前に一緒に勉強する約束をした。

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