全ての記憶を《写真》に込めて
「まぁいいや、また今度質問攻めにするとして………」
し、質問攻めにされるんだ。

「教育実習生が来るらしいよ!」

「そうなの?」
「反応薄っ!」
だって、教育実習生と言われてもよくわからないし……。


そしてよく分からないまま席につくを
後ろの席の晴くんは興味無さそうだ。
隣の優璃ちゃんは、ワクワクした表情だ。

「じゃあ、教育実習生入っていいぞー」
明智先生が声をかければ、扉が開く。
それと同時に黄色い歓声が起こる。


「静かにしろよ〜、俺が自己紹介できないじゃん」


あれ、どっかで見たことあるような………。


「初めまして、御国嘉月です よろしく!」

嘉月……って。

「お、お兄ちゃん!?」
「うおぉ!え、彩月?ひっさしぶりだなぁ!」

随分あってないのに、再会が学校なんてあるんだね〜。
でも、よく見れば似てるかもしれない。
少し長めの髪を後ろでちょっとだけ結んでいて、身長は……同性の中では低い方だろう。
私より高いのは事実だけど。

「はぁっ!?あんたのお兄さんなのぉ!?」
「彩月のお兄ちゃんですか!?彩月は昔どうでしたか!え、似てる!イケメン!」

「感動の兄弟の再会はあとにしてくれよ〜、また放課後にしてくれ そうしないと俺、校長先生にどやされる」
げっそりしながら言う明智先生が可愛そうで、クラス全体が静まった。


「じゃあ、普通に朝の会始めるぞー」

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