全ての記憶を《写真》に込めて
「あ、でも、あんたは俺の顔撮れたからいいんじゃない」
私の方を見て言う晴くん。うーん、なんていうか…、

「あれは晴くんの本当の笑った顔じゃない気が、する…?」

初めてあった時の方が楽しそうに笑ってた。
「へぇ、生意気なこと言うねぇ 俺の笑い方がダメだって?」
頬をつままれる。
「い、いひゃい」
「あははっ、彩月変な顔になってるけど可愛い〜」
茉莉ちゃん、笑ってないで助けてよ〜。

「ほら、晴 終わりにしろよ〜 女の子の顔に傷がついたらどうするんだ」
女の子は顔が大事なんだからな、と豪語する翔くん。私はもとがダメだから別にいいんだけどなぁ。
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