全ての記憶を《写真》に込めて

「彩月!どうだった?進展あった?」
「そうだよ、彩月ちゃん、何かあった?凛桜くん恋愛したことないからちゃんと出来てるか心配で…」
茉莉ちゃんと真依さんに囲まれる。

「な、何も無いですよ」

ただ、言うのが恥ずかしくて。
だから思い出すだけで顔が赤くなると思う。
あんな幸せな時間ないと思うから。


「へぇ〜、俺と時間なかったことにするんだ〜」
「は、晴くん…?」
「だってさぁ、初めて、」
「な、内緒です!!」
「はいはい、俺と彩月だけの秘密ねぇ」

二人だけの秘密。


< 250 / 255 >

この作品をシェア

pagetop