全ての記憶を《写真》に込めて
これまでとこれからと。
「はい、では今日はこの方に来ていただきました!」
男性が横によければ幕が開く。
そこから出てきたのは端麗な顔立ちの男性。
「では、多くの質問が届いているので色々と質問させていただきます!」
「どうぞ」
「まず一人目。“結婚している人はいますか?”やっぱり気になりますよねぇ。ずばり、これはどうですか?」
「結婚はしてません」
「おぉっと、意外ですね。これだけ女性からの支持率が多いのになぜ?」
「結婚したい女性がいるので」
「なんと!しかし、詳しく聞きたいところですが次の質問へ!後で掘り下げるので覚悟してくださいね」
それから男性はいくつもの質問を時折微笑を浮かべながら答えた。
「では、最後の質問です。“今一番会いたい人はいますか?”」
「もちろん、います。俺にとってかけがえのない人です」
司会の男性は楽しそうに笑顔を浮かべた。
「そんなあなたにサプライズです!」
_______________カツ、カツ。
「え、」
「Congratulations on your success, thank you for remembering」
流暢な英語を使い、男性のもとへよる女性。
「嘘、なんで…」
「お久しぶりです」
言い終わらない内に抱きしめる男性。
「…帰ってくるなら、連絡くらい入れてよねぇ…っ!」
「ごめんなさい」
お互い目に涙を浮かべている。
司会の男性は男性の知人に話を聞き、女性を探し当てた。
「……おかえり、彩月」
「ただいま、晴くん」