全ての記憶を《写真》に込めて
「はぁ……、俺は撮っていいなんて言ってないんだけど」
「でも、嫌がらないからいいかなって…」
ダメだったかな、と言うと、
「最初あった時に頑張れなんて言ったから断ろうにも断れないでしょ」
「あ、そっかぁ」
うーん、どうしたらいいのかなぁ。あ、でも、応援してくれたってことは撮ってもいいってことだよね……?
「ま、俺は許可してないけどねぇ」
心を読まれたかのようなタイミングで言われる。
「うっ、…嫌だったら言ってね」
「彩月!私が保証するから大丈夫だよ!」
「俺も晴の親友として許可を出す!」
「はぁ!?意味わかんない!」