全ての記憶を《写真》に込めて

すると、授業開始十分前、いわゆる昼休み終了の鐘が校舎内に鳴り響く。
「えっ、あ、ご飯食べないと!」
「うわっ、最悪なんだけどぉ」
「晴!俺の分も食べてくれ!」
「俺そんなに食べれないけどぉ」
「彩月!いつも食べるの遅いんだから急いで!」
「ま、茉莉ちゃんもだよ〜」
そう言いながら弁当を食べるが全然減らない。遂になったのは五分前の合図。

「あと、あんただけだよ」
「彩月ちゃん、頑張れ〜」
「彩月あと少しだよ!」
最後に残ったのはやっぱり私でした。
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