全ての記憶を《写真》に込めて
チョークを手に取りカッカッと音を立て書いていくが、
「あっ、ま、間違えた……」
言われた式と、私が今書いているところは全く違った。
「あっ、おい、どこに書いてんだよ〜」
クラスに笑いが広まる。
は、恥ずかしい。
「こ、黒板消し……」
「俺が消してやるから次は間違えるなよ」
「すみません!」

明智先生が黒板を消してくれるおかげですぐ書くことが出来た……けど、
「コホッ、先生、粉が…」
粉がすごく舞っていた。
< 29 / 255 >

この作品をシェア

pagetop