全ての記憶を《写真》に込めて

「だって、急に思いついたのそれしか無かったんだからしょうがないよ、ね、彩月!」
「えぇっ!?そ、そうなのかも…、急にお願いしちゃってごめんね」
「彩月のためならへーき!」
にししっ、と笑ってくれる茉莉ちゃん。
「そんな嘘つけるんだったらもっとマシな嘘ついてくれたら良かったのにさぁ」
はぁ、でも無理やり言ったのも悪いかも、と晴くんも諦めた。



「おーい!晴!」
「………どちら様ですか?」
「その反応は初めてだぜ!?」
「……………で、一体何の用?翔」
「遊びに来た」
「帰れ」
翔くんもクラスに来た。最近この四人で集まってるような気がする。まぁ、私がここに来た時に初めて話した人たちだし。

何だかんだで幸せな毎日。

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