全ての記憶を《写真》に込めて
そして、茉莉ちゃんが固まる。晴くんも馬鹿なんじゃないの!と、翔くんは流石にそれはやばいだろ、と苦笑い。

「知らない人って、本当に知らないの?」
「うん でも、お母さんが服だけだしいいんじゃないって」
「あんた、もうちょっと警戒心持った方がいいんじゃないの」
「彩月ちゃん、それはストーカーというものもあるかもしれないだろ」
そ、そっか…。そう言われたらそうだ。なんで相手は私の家の住所を知っているんだろう。
「彩月、処分してもらって、その人からのは今後受け取らない方がいいよ」
「うーん………、」
でも、貰ったものを捨てるなんて申し訳ないな。

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