全ての記憶を《写真》に込めて

「うん、決めた!」
「やっと決まったぁ? じゃあ、元の場所に戻るよ」
「あ、待って!」
そして、すたすたと歩いていってしまう晴くんのあとを付いていく。
「あっ、ごめんね!彩月!置いてちゃって!」
「ううん、大丈夫」
「あと、はい 好きかわからないけど、選んでみたの」
渡された服は赤に近い色と青に近い色、二つの色があった。
「どっちの色がいいかわからなくて、もし良ければお揃いにしたいなぁって……、ダメかな?」
「ううん!むしろお揃いにしたい」
そして、さっきの服がピンクでどちらかと言うと赤寄りだったから青色っぽい服をもらう。

「そういえば、どこに行ってたの?」
「晴くんが服選んでくれたの」
「えぇ!?和久井くんに、先こされた………」
「どうでもいいことで落ち込まないでよねぇ、鬱陶しい」
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