全ての記憶を《写真》に込めて

お会計を済ませて外へ出ると、翔くんが待っていた。
「あ、翔くん!」
「やっほ〜、女の子用事あるからさっき別れてきた」
「あんたの女好きどうにかなんないの」
「んー、無理だぜ 女の子って可愛いもん」
そう言って、すれ違う女の人に手を振る翔くん。


「じゃあ、私こっちなんだ〜 またね、彩月」
「今日はありがとう また今度一緒にお出かけしようね」
茉莉ちゃんも翔くんも私と晴くんとは逆の道らしい。


「あんた、あんなに写真撮ってるのに自分の写真は全然ないんだねぇ」
「えっ!…うん、私は撮る方が好きだなぁ」
このお出かけでもたくさん写真を撮った。
四人で撮った写真は少ないけど、みんなの楽しそうな顔を撮るのはすごく楽しかった。

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