全ての記憶を《写真》に込めて


一限目。まぁ、普通にできたかな。出来ることなら授業中も写真撮りたいなぁって思うからこれがいつもの私だと感じる。
違和感はない。



二限目。英語。隣の優璃ちゃんの英語の発音が良すぎて感動していた。
「彩月ちゃん、止まってるよ?」
「…優璃ちゃんって凄いね 発音上手」
「え、そ、そうかな〜」
「私発音よく言えないから…」
「彩月ちゃんも上手だよ」
優璃ちゃんはいつも私のことを気にかけてくれてる。そんな優璃ちゃんはコンクールの練習があるらしく、毎日お昼頃になると早退する。クラスの人曰く、ピアノが凄いらしい。


三限目。昨日ねれてないから、眠くなってきた。
「ふぁぁ………」
「ぽかぽかしてたから眠いよね〜」
「うん」
優璃ちゃんの言う通り、窓際って日が当たるから眠くなる。午前中でこれだったら、お昼すぎたら寝ちゃうかも。





四限目。頭がフラフラしてきた。
「んー、…………疲れた」
優璃ちゃんはもういない。






「彩月!ご飯食べよっ!」
お弁当片手に抱きつく茉莉ちゃん。
「茉莉ちゃん温かい……、ポカポカだね」
「だって、一番前の窓側の席で日が沢山当たるもん」
んー、寝そう……。


「よし!茉莉ちゃんパワーを貰ったよ!」


「午後は私は睡眠決定だよ!勉強教えてね、彩月!」
「え、起きてないとダメだよ!……でも、一緒に勉強したいかも」
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