全ての記憶を《写真》に込めて
犯人探し
いつの間にかみんな部屋に集まっていて。きっと私は放心状態だったのだろう。
「彩月、大丈夫……じゃないよね 誰なんだろう、こんなことする人」
「これはいい加減警察に行ったほうがいいんじゃねぇの?」
「あんたさぁ、親に帰ってきてもらったら?」
みんな色々意見を出してくれる。
だけど、うまく頭が働かない。
「ううん、大丈夫 お母さん達は仕事で忙しいから」
「そうは言っても……、流石にこれはまずいと思うよ〜」
「いつ入ってきたんだろう…、だって、私達ずっとここにいたし音なんてしなかったよね?」
「あぁ あと、彩月ちゃん鍵閉めてたよなぁ」
「晴くんに言われるまで気づかなかったけどね」
鍵も占めてて、私達はずっと家の中にいたのに。
誰にもバレずに入れる人なんているのかな。