全ての記憶を《写真》に込めて


もう八時を過ぎた。
茉莉ちゃんと翔くんはご飯を食べたあと家に帰った。
今家には晴くんと二人。

「ねぇ、晴くん」
「何」
「今日はありがとう」
「別に、俺はあんたが無理しないように見張ってるだけだからねぇ」
「そっか」


もうそろそろ帰る、と言って荷物を持って玄関へ行く。
私もそれについて行く。
「じゃあね、明日朝迎えにいくから勝手に行ったりしないでよぉ」
「う、うん!優美さんにも連絡入れておいたから大丈夫」
「じゃあ、何かあったら連絡しなよぉ」
そして、家を出た。
急に静かになる。


お風呂、行こっかな……。


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