愛する龍に捧げよう 〜青春全盛期〜

…じゃなくておれが思ってんのは
要をどーにかして
あの闇から救ってあげたいし
傷つけるものがあったら守りたい

でもおれに出来ることなんて限られてて
悩んで
おんなじ高校に行くって決めた

親から反対されまくったし
ほんとは要が1人を望むんだったら
迷惑じゃないかとか
余計に思い出したりして傷つくとか考えたけどそれでもそばにいたいと思った

おれは要がきになって仕方ないんだ


涼太さんが死んだ時も
辛かった

おれなんかにも優しくしてくれて
いっぱい笑わしてくれて
楽しい思い出もいっぱいあって
たくさんお世話になって
憧れた人だったから


でもそれ以上に
涼太さんも失った要を見ているのが
辛かった


生きる意味をうしなったかのように
真っ黒に染まった瞳に
ただ流れ続ける涙
だらしなく少し開いた口



あんな要はもう二度と見たくはない


ここ半年で笑えるようになったらしいけど
あの時からきっと心は変わっちゃいない


だから助けてあげたいんだ
なにも出来なかったから
作り笑いを身につけるまで追い詰められてたのに
助けられなかったから

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