愛する龍に捧げよう 〜青春全盛期〜

「ありがとーあいちゃん!」

「たすかるー!ありがとっ」


ワック
中学の近くにもあって良くいったなー
窓側の一番奥に一つだけ
2人用の席があって
そこがいつも私たちの指定席だったなー…



ズキッ


まただ…
なに思い出してんの
それじゃあここに来た意味がない


思い出すな忘れるの


「かなめちゃんはさー
好きな人とかいたりする?」

「えっ?えっなんで?」


びっくりしたー


「たまに上の空でぼーっとしてる時あるから
誰かのこと考えてるのかなーって」

「このみもたまーに話しかけても
聞いてない時とかあるって思ってたんだよね
ー」


そんなことあったんだ
確かにぼーっとすること多いな
申し訳ない


「ごめんー!!」

「いや別に大丈夫なんだけど
でっいるの?」


…なんて答えれば
好きな人でしょ?
すきな…人

「好きな人なんて
いないよー」


嘘じゃないよね
だっていないものはいない
嘘じゃない。

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