愛する龍に捧げよう 〜青春全盛期〜
こいつがこういうのは分かってたことだ
前から俺は聞いていたから
要は誰も通いそうにもない
自分のことを誰も知らない
高校に通うつもりでいたことを
「うっさいな、聞いてるわ
別に理由はない」
嘘だけど
「はっ?ふざけてんの?
意味わからんないしあんた頭良かったよね?
なのになんでこんなところ通うわけ?」
…そりゃそうなるよな
頭悪いと思ってたけどさすがに気付くよな
俺はガリ勉だったから学年5位は絶対に入るような成績だった。
でも、ガリ勉な俺と不良だった要とは正反対な学校生活を送っていたわけではない
要と幼なじみってだけでめちゃくちゃ絡まれたんだけど不良だけど良いやつばっかで
楽しい中学生活だったってわけ
だけどなんかそのせいで周りから
別になんもしてねーのに頭いいヤンキーみたいなポジション…じゃなくて
「色々あんだよ。い・ろ・い・ろ」
やっべずっと無言だったせいで
要の顔が曇ってる
「嫌がらせかよ」
「ちげーよ」