MOON WOLF

繁華街についてしばらく。

優結のお望みのスパゲッティを食べるには、繁華街のほぼ中心にあるファミレスに行かなければならない。

二人でそこを目指していると、

目の前から何やら派手な頭達が歩いてくるのが見えた。

ん？まてよ？

あれは、愛斗達だ！！

「おーい！」

私は嬉しくなり、四人を呼んだ。

「ん？」

「あー！マリア！」

いち早く気づいて走ってきてくれたのは、やっぱり今日も可愛いあゆちゃん。

「マリアちゃんも来てたの？」

そして爽やかイケメン冬真さん！

「お？これが噂の優結ってやつか」

なかなか怖いけどちっちゃい子好きそうなケンケンが優結を見て言った

「そーだよ！優結、挨拶は？？」

「こんにちは！」

「「「こんにちは」」」

３人は声を揃えて言った。

「ふふっ！」

なんか微笑ましいっ！

するとさっきまで後ろにいた愛斗が出てきた

「愛斗！」

嬉しい。

何でこんなに会いたかったのだろう。

実は今日1日、ずっと愛斗のことを考えていたのだ。

会いたい。

と、考えては無理だと思う繰り返しの1日だった。

その愛斗が目の前にいる。とても嬉しい。

「おう」

愛斗は返事をしてくれた。

そして、優結の前にしゃがんだ。

「こんにちは！」

さっき、挨拶出来ていないと思ったのか

優結は目の前の愛斗に天使の微笑みで挨拶をした。

「ん」

愛斗はそれだけ言うと優結の頭を優しく撫でてくれた。