MOON WOLF
私はこれからどうすればいいのだろう
別居するってなったらどちらの家に行けばいいのだろう…
正直、パパの方がいい。
でも…
優結は絶対にママの方に行く。
優結がママと二人だって思うと、不安しかない
どうしよう…
そんなことを考えていると、ふと頭を今までの思い出が蘇った。
ママは私にキツかったけど、家族4人で楽しい思い出も少しだけどある。
もう、その頃には戻れないんだ…
必死に守ろうとしてきたものはもう
壊れたんだ
「うっ…っ…」
久々に、涙が止まらなくなった
「やだよぉ…っく…」
寂しい…
寂しいよ
「マリア?」
うずくまっていると後ろから愛斗の声がした。
私…幻聴聞いてるのかな?
振り返ってみた。
「あいっ…と?…」
ああ、そろそろ末期だ。
幻覚とかやばい…
とか思ってたら愛斗の幻覚が近づいてきた。
「あ…いとっの…幻覚が…う、う、うごいてる?」
「あ?」
うぅ…幻覚でもかっこいいなあ…
「何意味わかんねえ事言ってんだ」
…え?…本物?
「それよりお前、どうした?」
どうやら本物らしい愛斗がしゃがんですごく優しい声で聞いてきた。
私はその声が優しすぎてまた、涙が止まらなくなってしまった
「くっ…ふっ…」
我慢しようとしてもどんどん溢れてくる。
どうしよう、早く止めないと
フワッ
私は突然、タバコと甘い香水の混ざった匂いにつつみこまれた。
愛斗が、私を抱きしめてくれた…?
「我慢しなくていいから、」
その一言で私の何かがプツンと切れた
「ふぇっ…」
愛斗は私が泣いている間
ずっと黙って抱きしめて背中をさすってくれた。
別居するってなったらどちらの家に行けばいいのだろう…
正直、パパの方がいい。
でも…
優結は絶対にママの方に行く。
優結がママと二人だって思うと、不安しかない
どうしよう…
そんなことを考えていると、ふと頭を今までの思い出が蘇った。
ママは私にキツかったけど、家族4人で楽しい思い出も少しだけどある。
もう、その頃には戻れないんだ…
必死に守ろうとしてきたものはもう
壊れたんだ
「うっ…っ…」
久々に、涙が止まらなくなった
「やだよぉ…っく…」
寂しい…
寂しいよ
「マリア?」
うずくまっていると後ろから愛斗の声がした。
私…幻聴聞いてるのかな?
振り返ってみた。
「あいっ…と?…」
ああ、そろそろ末期だ。
幻覚とかやばい…
とか思ってたら愛斗の幻覚が近づいてきた。
「あ…いとっの…幻覚が…う、う、うごいてる?」
「あ?」
うぅ…幻覚でもかっこいいなあ…
「何意味わかんねえ事言ってんだ」
…え?…本物?
「それよりお前、どうした?」
どうやら本物らしい愛斗がしゃがんですごく優しい声で聞いてきた。
私はその声が優しすぎてまた、涙が止まらなくなってしまった
「くっ…ふっ…」
我慢しようとしてもどんどん溢れてくる。
どうしよう、早く止めないと
フワッ
私は突然、タバコと甘い香水の混ざった匂いにつつみこまれた。
愛斗が、私を抱きしめてくれた…?
「我慢しなくていいから、」
その一言で私の何かがプツンと切れた
「ふぇっ…」
愛斗は私が泣いている間
ずっと黙って抱きしめて背中をさすってくれた。