…好きか?

と、副会長は何かを言い掛けたが
言葉を飲み込み俯いた。



「どうした?」


「…ううん。
 なんでもないよ…」



水筒の水を一口飲むと
持っていた薬を喉に流し込み
錠剤ケース等を鞄に片付け始めた。



「何かあるなら言いな。
 1人で考えると余計に体に悪いから」



そう言ってゼンは副会長の隣に座ると
彼女は表情を曇らせ
俯き加減に話始めた。



「朝比奈さんが階段から落ちた事だけど…
 私のクラスメートのコ達が
 突き落としたって思われているみたいなの…」



その内容は
あまりに惨かった―――
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