…好きか?

「偶然差し掛かった時に
 朝比奈さん結構強引に割り込んできたみたい…。
 それでバランスを崩して落ちてしまったのに
 “突き落とした”って言ってたみたい。
噂にもなっているの…」


「…アイツがそんな事したのか?
 そう…言ったのか?」


「そうよ」



ゼンにとって
あまりに衝撃的な言葉だった。


同時に
それが真実なのか信じられずにいた。



「ゼンが彼女と仲がいいのは
 よくわかっているわ。
 だから信じ難いと思うけど…
私の友達を疑っているから…」



< 124 / 370 >

この作品をシェア

pagetop