…好きか?

「ダメだ…
 ずっと頭から離れなかった…」



気を紛らわせようとしたのに
結局いろいろ考えてしまい
気付けばホテルに戻って帰る時間。


作戦は失敗だった。



「夕食の時間だって!
 行こッ」


「あー…うん」



悩みすぎのせいか
あんまり食欲が湧かない。

って、乙女か?アタシは。



ゼンとは同じホテルに泊まるから
顔を合わさないワケにもいかず…



「「・・・・」」



鉢合わせは特に気まずい。



「ひ、久しぶりー」



とりあえず適当に話し掛けてみるが…



「…」



完全無視される。
< 134 / 370 >

この作品をシェア

pagetop