…好きか?
「すっごい怒ってるよな…」
こんなに長く話さなかった事なんて
今までなかっただけに
それくらいわかる。
そうしてしまったのが
自分自身だと理解していても
やっぱり堪えるな…。
「ふぅ…」
就寝時間になり
全員が寝静まった頃
アタシは眠れず部屋を出ると
自販機で買ったカフェオレを飲みながら
独りロビーのソファに腰掛けた。
体は疲れているのに。
気が張っているんだろうか…
「ゼンに謝らないとだよな…」
独り言を呟いたはずなのに…
「俺が何?」
本人に聞かれていた。