…好きか?

「朝比奈―!草摩―!
 早く次行こうぜー」



遊んでいたヤツらに
ナイスタイミングで声を掛けられ。



「行くよ、ゼン」



掴まれていた腕を引き抜き
小走りに彼らの元に急いだ。


何が言いたいか
だいたい想像出来るけど
心配させるワケにはいかないから。



めちゃくちゃ視線を感じながら
無駄に騒いでみたりして…



「つ、疲れた…」



まだココまで元気があるとは。


空が暗くなってきた頃――



「ねぇ!ホテル戻る前に
 恋愛の神様がいるっていう神社行こッ!」



女子の提案に唖然とした。
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