…好きか?
鳥居に差し掛かった時
ちょうど夕日が赤くキレイに
空一面広がっていた―――
「うわー…
キレイ…」
「結構スゲェなぁ…」
みんながウットリと見上げる中
アタシも同じ景色を
ゼンと見つめていた。
言い伝えなんて
アタシは信じているワケじゃないけれど…
でも1つだけハッキリわかる。
コイツがこの光景を一緒に見る相手は
間違いなくアタシじゃなくて
本当は、副会長さんなのに…
ゼンは今
どんな気持ちでコレを見ている?
誰を考えている…?
そしてアタシは…?