…好きか?
「助けてやったのに?
襲われかけてたんだよ?
イチカちゃんに触れていいのは俺だけだよね?」
こういうところの
根拠のない自信が凄すぎる。
いつからそんな決まり事が出来たんだ?
生徒手帳にでも書き記しそうな勢い。
この男じゃ
マジでやりかねない。
「何か言いなよ、イチカちゃん」
呆れて返す言葉もなくいると
この会長はアタシを壁に追い詰めた。
「何する気?」
「知ってるくせに」
不適に笑みを浮かべながら
壁を背にアタシの正面に立ち
背後の壁に手をついた。