…好きか?
スゴイ警戒されているんだな。
そんなに見せつけなくても
大丈夫っす。
それに…
ゼンもそんなに
アタシを凝視しないで。
“邪魔するな”って言いたいのが
かなり伝わってくる。
「行く、ね」
無言の圧力に耐えきれなくなり
足早に彼らとすれ違った。
アタシは今
どんな顔をしていたんだろうか。
ちゃんと
笑えていたんだろうか…
「いろんな意味で
夏休みに早くなってくれ…」
あの2人と顔合わせるのは
複雑な心境になる。
「会長さんのところ…
行くか…」
今は逃げたい―――