…好きか?

「ねぇ。
 キスでもするつもり?」


「わかってんじゃん」



徐々に近付く会長の顔。

なんでこんなところで
この男にされなきゃなんないの。



「するならどうぞ。
 血だらけにしますが」


「出来んの?俺に」



『俺に』って
何様なんだよ。


なんとか逃げ出したいなー
ってボンヤリ考えていると。



「お取込み中悪いんだけどさー」



ゼンの声が耳に飛び込んできた。

ナイス相棒。



「はぁ。邪魔」



キス寸前でストップされ
大きな溜め息を吐く会長さん。


邪魔なのはアンタだよ

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