…好きか?

受けて立とうじゃん。



「勝負って…
 私そんなにビーチバレー得意じゃないよ…?」



アタシの耳元で小声で囁く平岡さん。
『大丈夫、フォローするよ』って言いたかったのに
邪魔が入った。



「この勝負
 朝比奈さんだけに決まってんでしょ。
 お友達はコートの外で応援してな」



うわ、卑怯。
そんな決まりがあったとは。
一般的にコレが“イジメ”だと思う。



「1:2
 臨むところだ」



さぁ、戦闘開始だ。



アタシ達が無意味な勝負を始めている頃
会長さんが向かった先は
ゼンのところ―――

< 193 / 370 >

この作品をシェア

pagetop