…好きか?

見ると副会長さんは
顔色が真っ青になり
砂の上に座り込んでいる。



「どうしたの七瀬さん!?」



急遽、試合は終了。

3年女子達も集まり
心配そうだ。


そしてそんなタイミングで…



「ミヤビ!」



ゼンの声――

焦った様子で駆け寄ると
彼女の体を支え
何度も名前を呼んだ――



「大丈夫か?ミヤビ?」


「うん…ごめんね。
 ちょっとクラッとしちゃって…」


「こんな暑い中
 傘も差さずに何してんだよ
 熱中症になるだろ…」



もう完全に
お決まりの2人の時間が流れていた。






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