…好きか?

体の力が抜けていくのを感じ
徐々に重たくなるのを
平岡さんが気付いた。



「どうした!?
 イチカ!?」


「イチカちゃん!?」



その異変は
ゼンも会長さんも気付いたが
力尽きたアタシは意識を失い
その場に倒れ込んでしまった―――



「おい!しっかりしろ!
 イチカ!!!」



ゼンに上体を起こされ
何度も揺れ呼ばれたが
グッタリしたまま動かない。



「気を失ってる…。
かなりひどくやられたみたいだね…」



冷静な会長は
ペンションに戻る事を指示。



「…連れてく」




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