…好きか?
「全部、本人達から聞いたわ。
彼女は強引に割り込んだワケじゃなかった。
ただ通ろうとしただけなのに
全員がそれを阻止したの…。
だから引き返そうとしたのに
背中を押してしまったって…
それほど強くではなかったはずなのに
そのまま落ちてしまったから
怖くなって逃げたんだって…」
副会長から聞いた真実は
なんとなく想像していた通りの内容だった。
そうじゃない事を願っていたのに…。
「嘘を、ついたのか?」
“彼氏である自分に…”