…好きか?

「何か言いたそうだけど?」



そう訊ねると
会長さんはフッと悲しそうに笑って…



「彼が羨ましいなって思ってね…」



と、答えた。



「羨ましい?
 だから付き合ってないんだって」


「それでも…
 2人は“特別”って関係な気がするから…」



アタシの言葉を信じないのか
まだ会長さんは納得してくれない。


それどころか―――



「イチカちゃんは
 草摩くんの事が好きなのかなって
 俺は思っているよ」


「え…?」



とんでもない推測をされた。



「アタシは別に・・」



< 245 / 370 >

この作品をシェア

pagetop