…好きか?

会長さんが悪いんじゃない。

この前のまっすぐな告白に
答えを出さなかったのはアタシだ。


キスまで受け入れたのに
この期に及んで
まだハッキリしていないのは自分なのに
彼を責める権利なんて、ない。



「イチカちゃん…?」



心配そうにアタシを見つめる会長さん。


いつだって振り回してばかりで
冗談ばっかだって
向き合わなかった。


だけど――



「返事、遅くなってごめん。
 もう遅いかもしれないけど…」


「え?」


「アタシを会長さんの
彼女にしてください―――」



決めたんだ。

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