…好きか?

こんな副会長さんを
見た事がない。


無表情に淡々と発する言葉が
まるで矢のように次々と突き刺さる。



「アナタみたいな人が
 大ッ嫌いよ」



副会長さんの表情が一変。
急に怒りに満ちた顔をしている。



「私はアナタとは違う。
 誰よりもゼンが好きで…
 大好きで、愛しているのよッ」



怒りを必死に抑えているのか
小刻みに震えている。



「なのにどうして…
 どうしてこんな事にッ」


「副会長さん…?」


「どうして別れなきゃいけないのよッ!」



え…?

どういう事…?




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