…好きか?

「どうって…
 最高の心友だけど…」



そんな事
お互いわかっているはずなのに…



「心友か…」



どうしてゼンは
寂しそうな顔してんの…?



「今日のアンタ
 マジでちょっと変。
 どっかに頭でも打った?」



冗談を口にしても
何も言葉を発しないゼン。

本当に何考えてんのか読めない。



「とにかくアンタはちゃんと
 副会長さんのとこに行きなね。
 アタシは教室に戻るよ」



言いながらスッと立ち上がり
スカートの埃を払っていると…



「行くな」


「え…」



ゼンも立ち上がり
アタシの腕を掴んだ――





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