…好きか?
…とは言え。
この状況を
放っておくワケにいかない気もする…。
噂なんて
消えるのは時間の問題なんだろうけど
副会長さんの闇が深いから
そう簡単には解決しないと思う。
階段事故の一件もあるから
敵が増えるのは目に見えて確実だ。
それに…
あんな風にゼンに面と向かって言われて…
どうすりゃいいのか
まだ何も答えが見えないし
顔も合わせづらいから
避けている感じになっている。
今までどんな風に
接していたかすら
わからないくらいだ――
「はぁ…」
もう何度目かの溜め息が
零れてしまう。