…好きか?

「座ってな。
 紅茶でいい?」



慣れた手つきで
会長さんはお茶の準備を始めている。



「え、ポットと紅茶セットが
揃ってる…」



この前までは
冷蔵庫だけだったのに
なぜかグレードアップしている気がする…。



「イチカが来るのに
 お茶だけだと寂しいからね」


「別にそんなに気を遣わんでも…」



そもそもアタシは
来客ぢゃないし。

ってか
会長さんの自宅感が増しているのでは…?


まぁそんな事より…



「で?用事って何?」



呼び出された内容を
まだ聞いていなかった。




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