…好きか?

しかし副会長さんの気持ちは
わからなくない。


ゼンとの事も解決していないのに
その元凶となっている女が
目の前でイチャイチャしていたら
アタシが逆の立場でもたぶん
かなり腹が立つ。



だから―――



「ごめん。
 アタシ最低だわ」


「え、イチカ?」



アタシはそれ以上は何も言わず
生徒会室を飛び出した。


残された2人に包まれる
険悪なムード。



「ミヤビ、敵意丸出し。
 何そんなにキレてんの」



会長さんは呆れた表情をしながら
またデスクへと戻る。



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