…好きか?
モヤモヤした気持ちのまま
翌朝を迎えてしまい―――
「…ケホッ」
いろいろ考えすぎたせいか
ほとんど眠れなかったな。
それでなくても
風邪ひいて調子悪いのに…
「悪化したらイヤだなぁ…」
マスクをし学校に向かうと
校門の前に立っている会長さんを発見した。
誰かを待っているみたいだ。
「あ!イチカ!」
アタシと目が合うなり
彼はすぐ近くまで駆け寄ってきた。
どうやら待ち人は
アタシだったみたい。
「おはよ、会長さん」
「心配させるな!」
「…え?」
会って早々
なぜかいきなり怒られた。