…好きか?

あいかわらず
さりげない優しさを持ってんだよな…

だから普通に話せているのか。



「具合はもういいのか?」


「あー…うん、一応ね。
 まだ少し熱はあるっぽいけど
 だいぶ楽になった」


「それなら良かった。
 ったく、驚かすなよな。
 “最期”みたいな倒れ方するし…」



最期って…
そりゃぁアタシが1番
死ぬかと思ったんだけど。



「生徒会室で話してた内容が
 なんだったのか気にはなるし
 お前が口走った言葉の意味もわからねぇまま
 本当に死んだかと思った…」


「ゼン…」
 



 
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