…好きか?

「いつもお前は無茶しすぎ。
俺の心臓が保たねぇよ。
マジで勘弁しろよな」



うわ、迷惑そうな顔してる。
コレは怒ってるな…



「だけど…
戻ってきてくれて良かった…」


「…ありがとう」



呆れてんだか
心配してんだか
いっつもわかりづらいヤツ。


だけどそれが
ゼンなんだけどさ。



「んで?
 何か話す事あるだろ?俺に」


「えっと…」



あー…コレは間違いなく
引っ越しの話をしないといけない。


言わなきゃ…
なのにこんなに怖いなんて…



「あのね、ゼン…」



ギュッと拳を握り
深呼吸をしてから
アタシは打ち明けた。






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